雲
暑い中、外を歩いていると
ふと遠くに雲が浮かんでいた
雲を眺めるのは好きだ
プカリプカリと浮かんでいる
こうしてジッと雲を眺めたのは
いつ以来だろうか…
私は夏の雲が好きだ
空色と雲のバランスが最高なのだ
まるで雲の動きのように
心の動きも穏やかな感じになる
ふと道を歩いている時に雲が目に入ってきた。こうして雲を意識して見たのは久しぶりだ。歩きながら雲を眺めているのは面白い。近くにある建物、植物たちは歩けば歩くほど近くなってくる。さらに歩けば自分の後ろにいき、視界から居なくなってゆく。だが雲を眺めながら歩いていると、雲は近くなっていくどころか、歩けば歩くほど遠くなっていくように感じる。いや…雲も動いているので流れによっては自分より遠くなっているのかもしれない。まあ、それはそれで構わない。
歩いても歩いても近づくことができない
雲と私との距離感が好きなのだ
その距離感に何とも言えない安らぎを感じるのである…