オヤジ
地震雷火事親父
怖いものに名を連ねていたオヤジ
天災扱いとは
昔のオヤジは何と恐ろしかったのか
私のオヤジは無口だった
無口だったが気に掛けてくれていた
息子に対しては当たり前かもしれないが
無口なオヤジが自分に対して
愛情を注いでくれていたことが
とても嬉しく感じる
オヤジは高校の時に癌で亡くなった。小学校の時はよく「キャッチボールしよう。」と誘ってくれた。オヤジに対して気は使っていたので自分から終わりにしようとは言い出さなかった。今にして思えば、オヤジもそろそろキャッチボール終わりにしようかな…と考えていたのかもしれないが、私に気を使って付き合ってくれたのだろう。お互い気を使っているから終わりが遅い。始めると1時間以上キャッチボールするのは当たり前だ。
悩みを1人で抱え込む性分だったオヤジ。オヤジの背中を自分に重ねて、今オヤジになった自分に言う。
「そんなに気を張るなよ。もっと気楽に気楽に…」
有難うオヤジ。
俺も自分なりにオヤジやれているかな…